ディーラーの下取りが買取店を成り立たせているって知っていますか?

車のディーラーの下取りが買取店の買取りを支えており、買取店を成り立たせているというお話しをしたいと思います。

一見ディーラーと買取店は敵対するものという印象を受けますが、実は買取店にとってはディーラーは無くてはならない存在になっているのです。

もちろん、車を購入するというアクションがあるから、車を売るというアクションがあるので、そういった意味でもディーラーが買取店を成り立たせていますが、そうではなく売却という行為だけで成り立たせているんですね。

どいう事なのかを見て行きましょう。

 

ディーラーの下取りの安さが生んだ買取店

恐らく車の売却を決めるには、まず最初に車の販売店へ行き購入するという事を決めるはずです。

ですので、消費者が一番最初に受ける車の査定は下取りになるというケースがほとんですね。

この下取り査定という行為が、買取店を生む結果となりました。

 

なぜ、ディーラーの下取りが買取店という業種を生み出すことになったのかは、買取店って本当に高く買い取ってくれるのか?答えはNOでもありYESでもあるで詳しくお話ししていますが、簡単に言うと下取りの査定額と、その後に流れるオートオークションの落札相場には大きな差があったんですよね。

その差を利用して商売が出来ると気が付いた人が買取店という業種を始めました。

 

では、なぜディーラーの下取りは安いのかという事ですが、

  1. ディーラーの営業目的が車を売ることだから
  2. 独自の査定基準で査定するから
  3. ライバルがいないから
  4. 交渉のカードとするから

と大きく分けて4つの理由があります。

こちらに関しても下取りが安い4つの理由で詳しくお話ししていますので、興味がる方は読んでみて下さいね。

これらの理由でディーラーの下取りは安いのです。

 

ディーラーの下取りが安いとお客が取る行動

昔は、ディーラーの下取りが安いという事なんて誰も知らないですし、疑いもしなかったでしょう。

しかし、インターネットが普及するのと同時にディーラーの下取りは安いという噂が広がり、買取店も「下取りよりも買取り」と宣伝を打つようになりました。

これで下取りは安いという事が一定数の人には伝わり、その中にはディーラーの査定だけではなく他にも相見積もりさせてみるかという人が現れ出します。

 

そして、そういった人たちが向かう先が買取店ですね。

買取店では、査定現場で色んな質問をされます。

  • 今までに事故はないですか?
  • 故障個所はないですか?
  • 当社以外に査定は受けましたか?
  • おいくらでしたか?

この様に何気ない会話の中であなたの車や行動の情報を手に入れて行き、総合的に判断して買取査定額を提示して来るのです。

 

ここで買取店はどれくらいの査定額を出して来ると思いますか?

「買取店での買取りなんだから、下取りよりもかなり高く出して来るだろう。」と思った方は気を付けて下さいね。

買取店も商売ですので、いきなり高い査定額を出して来ることはまずあり得ません。

 

もし、お客さんがディーラーの下取りだけしか受けていないと分かれば、買取店は下取査定額にプラス数万円した額を提示して来るでしょう。

例えば、下取り額が80万円だったとしたら、85万円と言ったところですね。

「えっ!?下取りとそう大差ないじゃん。」と思った方、多いんじゃないでしょうか。

 

事実、買取店は思いっ切り足元を見て来ますので、ディーラーからしか下取りを出してもらっていないお客さんに対してはの買取額はこんなもんです。

「高価買取」「高く買います!」と宣伝している買取店ほど安く買取る事実でもお話ししているように、高らかに高価買取を宣伝している買取店は、高額買取何て最初からするわけがないんです。

 

でも、不思議なことにディーラーでしか査定をしてもらっていないお客さんは、この買取額に納得して売却をしてしまうことって驚くほど多いのです。

何故か?

その人にとっての査定額の基準は、ディーラーが出した下取り額だからです。

そういう人にとっては、買取店が提示して来た査定額の85万円を見た時の印象は、「5万円も高くなるならディーラーで下取りに出すよりは良いな。」となるわけですね。

 

買取店が「高価買取」の宣伝を止めない理由

買取店が「高価買取」という大きな看板を掲げて、お金をじゃぶじゃぶ使い宣伝をし続けているのか?

もう、この答えは既に前述してしまっていますが、敢えてもう一度言うと、カモネギ・・・適正な買取相場を知らないお客さんが、どんどん来店して何も疑わずに売却して行くからですね。

正にカモがネギを背負ってお店に来てくれるんですよ。

 

ディーラーで下取り査定をしてもらったお客さんが、「ちょっと他にも、いくらになるか見てもらうか。」と考えて行く先が「ああ、あそこの買取店が大きな看板で「高価買取」を謳ってたな、大きな店舗だし怪しくはないだろう。」と安易な考えで足を運んでしまうんですね。

そこで、先ほどのようにプラス数万円の買取額を提示され、納得してしまう。

 

実は、買取店はディーラーの下取りしか受けていないお客さんに対して査定額をプラス数万円で抑えているのには理由があるんです。

もちろん、買取店もプラス数十万円することは可能なのですが、ディーラー下取りのお客さんには絶対にしない理由があります。

 

あなたも査定の知識がゼロだと想像して考えてみて下さい。

ディーラーで提示された査定額が80万円、買取店にフラッとよってみて出された査定額が110万円とかだったら、どうでしょうか?

嬉しさと共にディーラーの下取り査定は何だったのか、フラッとたまたま寄ったお店で査定しただけで、30万円もアップするなら、もっと高く買い取ってくれるお店を探せば更に高くなるのでは?と考えてしまいますよね。

これを人間の欲というのですが、この欲を出させずに平穏な状態で売却させることが下取り額にプラス数万円で出す理由となります。

買取店もよく考えているものなんですよ。

もちろん、これ以外にも買取店の利益最大化なども理由のひとつですけどね^^;

 

この様にディーラーの安い下取額のおかげで買取店は大きな利益を生むことが出来ているという事が分かります。

 

なぜ、ディーラーは下取額を買取相場に合わせなのか?

ディーラーの下取りが安いことを理由に生まれた買取店ですが、買取店が出来てからかなり経ちますが、未だにディーラーは下取額が安いままです。

ディーラーにとっては、下取車を買取店に奪われている事になるので、利益を奪われている事になりますよね?

なぜ、ディーラーは下取額を上げようとしないのか。

 

これには色々な理由があるのですが、

  1. あくまでもディーラーは車が売ることが目的である
  2. 下取りの査定額が上がってしまっては新車販売に影響が出る

主に大きな理由はこの2つでしょう。

要は、ディーラーは新車を売ることが使命だからですね。

 

ディーラーはあくまでも車を売ることが目的であり、中古車を下取りすることは目的ではなく、車を売るという目的を達成する為に致し方なく行っているサービスの一環でしかありません。

ですので、買取店で買い取られようが、ディーラーで下取りしようが気にしていないんです。

恐らくディーラーが下取りに本気を出す時は、新車が売れなくなり経営がいよいよ厳しくなって来た時でしょう。

 

2つ目の理由である下取りの査定額が上がってしまっては新車販売に影響が出る、こちらが下取額が上がらない理由の大半を占めていると言っても過言ではありません。

どういう事かと言うと、ディーラーは新車を売ってなんぼの世界なので、顧客にはリピートして購入してもらうというのが常套手段となっています。

定期的にDMを送ったり、車検等で連絡をすることで信頼を勝ち取りリピーターになってもらっているのですが、ディーラーの営業マンは、車検をきっかけに乗り換えてもらいたいと思っているのです。

 

そこで新車から1回目の車検が3年目、2回目の車検が5年目となるわけですが、ディーラーの下取り査定額算出方法は特殊で、新車から3年~5年目まではイエローブックという中古車価格の指標となる査定ガイドを使って算出します。

3年~5年目以降は、また別の査定額算出方法を使い、10年目には査定額がほぼ0円となるようになっているのです。

通常の中古車相場で言えば10年目でもそれなりの価格は付くのですが、下取り査定額上では0円となるという事です。

 

そして、5年目くらいから算出方法が変わり下落率も高くなるため、ディーラーの営業マンは5年目の車検を迎える前に顧客に連絡を取り、「今であればこれくらいの査定額になるが数年後にはこんなに価値がなくなりますよ」と力説します。

要は価値が充分にある今のうちに売ってしまい、新しい車に乗り換えて価値を目減りさせないようにすることが得策だと伝えるわけです。

顧客としては、5年前に購入した車の価値が、そんなに一気に下がってしまうなら今手離した方が良いかも知れないと考えてしまいますよね。

こういった営業戦略としても下取り査定額は使われているので、安易に下取額を高くすることは出来ないという事なんです。

 

それを理解している買取店は、ず~っと甘い蜜を吸っていたということ。

だから、こんなにも短期間で急成長をして一部上場をしたり大手企業とまで言われる会社が何社も出て来たんです。

 

買取店同士のパイの奪い合いが始まっている

十数年間も甘い蜜を吸い続けて来た買取店ですが、ここ数年は買取店同士のパイ奪い合いが始まっていますね。

そのきっかけとなったのが一括査定の登場です。

一括査定に査定依頼を出すと、複数の買取店に連絡が行き買取合戦を繰り広げてくれますので、消費者として楽をして大きなお金が手に入るとかなり重宝されていますが、大きなメリットの代わりにデメリットもありますので注意するようにしましょう。

一括査定で起こり得るデメリットやトラブルに関しては、こちらの車一括査定のデメリット・トラブルとそれらの解決策を読んでいただければ全て理解する事が出来て、事前に回避することも出来ますので、一括査定を使う前には十分にデメリットも理解した上で使うようにして下さいね。

 

ただ、ディーラーの下取りに流れる車の数は、想像以上に多く下取り査定をしてもらった約6割くらいの人がそのまま下取りに出しているという現状もありますので、今まで以上に下取りに出すと損をしているという事が知れ渡ることで、更に買取店へ足を運ぶ人は多くなることは間違いないでしょうから、まだまだ買取店の成長は止まらない気もしますね。

 

最後に下取りではなく買取店へ行ってみたいと思った方へ

ディーラーの下取り査定額よりも買取店の買取り査定額の方が高くなるのは当然のことなのですが、この記事で書いたように買取店一社へ行ったところで査定額がプラスとなるのは数万円でしかありません。

数十万円プラスにするには、複数の買取店で査定してもらうことです。

今は、自宅近くへの出張査定が主流となっていますので、いくつも店舗をはしごするというのは古い考え方ですし、店舗に直接来店するお客は買取店からするとカモとして見られるので絶対に止めましょう。

必ず、ネットや電話等で複数の買取店へ査定を依頼するようにすべきです。

 

また、大手買取店は名前が通っている分、信頼度や安心感はあるかも知れませんが、じゃぶじゃぶ宣伝費を使っていたり大きな店舗を構える費用、フランチャイズの看板代など経費が多くかかっているので、宣伝されているような高価買取は残念ながら期待出来ません。

比較材料として大手買取店を入れる分には問題ないですが、査定を依頼するのであれば中小の名の知れない小さな買取店へお願いして競わせるのが良いでしょう。

 

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