事故車(修復歴車)の見分け方
先日、夜遅くに会社へ戻ると明りがついたままでした。
誰だ?消し忘れたのは?と思いドアを開けてみると鍵は掛かっていない。
そ~っと中を覗いてみると人影が!
泥棒?
ではなく、わが社の社員達でした。
来る10月20日に宅建(宅地建物取引主任者資格)の試験があり、受験する若手のために皆で勉強しているとのこと。
ん~すばらしい^^
こんにちは~
おさらいになるので一緒に勉強していたイズムです^^
今回はおさらいということで修復歴車のお話を。
以前の記事で事故車と修復歴車や修復歴車の定義を説明しましたよね。
世間で事故車と呼ばれているのは業界では修復歴車のこと。
また、事故をした車=事故車=修復歴車でなないということ。
修復歴とは一般財団法人日本自動車査定協会、自動車公正取引協議会、日本中古自動車販売協会連合会の定めた基準があり規定されています。
下記のような感じです。
【自動車販売店の査定士が日常使用している中古自動車査定基準では、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」 と規定されています。したがって、車の骨格部位を交換したり、あるいは修復したものが「修復歴車」となります。】
骨格等というのは主にフレームのことなどですね。
ちょっとぶつけただけの事故でも事故車扱いになるのかで少しお話ししていますが、修復歴があれば買取査定が下がる、修復歴の程度によって下がり幅が大きく異なるのは皆さんご存じですよね。
そして、規定されているフレーム部分以外の交換や修復は、修復歴車とはならないのです。
修復歴の見分け方
そこで修復歴の見分け方を説明しますね。
ただし、正確な判断は確かな知識と経験が必要なので、参考となるポイントと考えてください。
★板金塗装跡を見つける。
板金塗装跡があるということは、修理をしなければならなかった何らかの要因があるということ。
★ボンネットとフロントフェンダーやトランクとリアフェンダー(クオーターパネル)、前後バンパーなどの隙間や段差の違い。
左右での違いや修理をしていないオリジナルの状態と比べて違いがあるということは修理をしなければならなかった何らかの要因があるということ。
★ヘッドライトやテールレンズ、ウインカーレンズなどの左右での違い。
片方だけ新品に交換しているということは交換をしなければならなかった何らかの要因があるということ。
★フェンダーやボンネット、トランクなどのボルト類の外し跡や塗装跡。
外さなければならない要因があったということですね。
上記は該当すれば修復歴というわけではありませんので注意してください。
フレーム部を修復しなけれならないような修理であれば、側であるフェンダーやボンネット、リアフェンダーやトランク、ライト類などにも交換、修理が必要になります。
とうことは修復歴を見分けるためのきっかけ、つまり手掛かりになるということです。
では、図を使ってフレーム部での説明をしますね。
1.サイドメンバー
これはフロントからリアまであるフレームでフロントサイドメンバー、フロアサイドメンバー、リアサイドメンバーといくつかのサイドメンバーによって構成されているフレームです。
修理や交換していると修復歴となり、修復度はB(中)となります。
交換をするとそれぞれの継ぎ目に交換の跡が残ります、左右で比べると分かりやすいと思います。
また、溶接跡や塗装跡、シーキング剤の違いなどで判断します。
フレーム修正機などで歪を修正した場合はギザギザのような跡が残っていたりもしますのでチェックしてみて下さい。
2.クロスメンバー
フロアクロスメンバーとも言います。
修理、交換で修復歴となり、修復度はA(小)という判断になります。
左右のフロアサイドメンバーと繋がっているので、交換していると繋ぎ目に跡が残ります。
これも溶接跡や塗装跡、シーキング剤などで判断ですね。
素人目では分からないように綺麗に修復している場合もあるので要注意。
3.インサイドパネル
ボンネットの中を覗くとフロントのショックの先端を固定してますよね、その固定されているパネルがインサイドパネルです。
修理、交換で修復となり、修復度はA~B(小、中)となります。
クロスメンバーやフロントサイドメンバーに修理、交換跡があればインサイドパネルにも修理、交換跡があるのが多いですね。
左右での形状の比較やシーキング剤、塗装の違いなどで判断します。
4.ピラー
フロント、センター、リアとありますね、査定士の方はAピラーなどと呼んだりします。
修理、交換で修復歴となり、修復度はA~B(小、中)となります。
繋ぎ目の跡や板金跡、塗装跡で判断します。
外から判断しにくい場合は、内装のゴムの部分などを剥いで確認します。
5.ダッシュパネル
車台番号を刻印しているパネルで分かりやすかと。
修理、交換で修復歴となり、ここを交換修復しているということは、かなり大きな衝撃があったということになるので、修復度はC(大)となります。
インサイドパネルとの繋ぎ目などで判断しますがプロの査定士でも判断しにくいですね。
交換していると売り物にならず、買取拒否なんてこともあるので注意が必要。
6.ルーフパネル
天井ですね。
修理、交換で修復歴となり、修復歴度はA~B(小、中)と判断されます。
修理であれば板金塗装しているので、板金跡や塗装跡で見分けることが可能ですね。
交換の場合はピラー部にも跡が残るので繋ぎ目の溶接跡、板金跡などで判断します。
7.フロアパネル
前後座席のある足元のパネルですね。
修理、交換で修復歴となり、修復度はC(大)となります。
フロアパネルを修理、交換するということはかなり大きな衝撃を受けた、大きな事故だったはずであり、他のフレーム部も修理、交換しているハズですよね。
多くはフロント、リアなどの修復歴を発見してから内装などを剥いで繋ぎ目などを確認します。
これは一般の方では判断しにくいですね。
こちらも交換などだと買取拒否なんてことも。
8.トランクフロアパネル
トランクの底ですね、スペアタイヤを収納していることが多いパネルです。
修理、交換で修復歴となり、修復度はA~B(小、中)となります。
リアフェンダーやリアのエンドパネル(テールレンズ裏のパネル)との繋ぎ目やシーキング剤、再塗装跡などで判断します。
9.ラジエターコアサポート
エンジンルームの前にラジエターが装備されていますよね、その上部左右と周辺にあるフレーム部です。
交換されていると修復歴となり、修復度はA(小)となります。
以前は修理や歪程度でも修復歴となりましたが、現在では修復歴とはみなさないようですね。
修復程度では、あまり大きな事故ではないと判断されているのでしょう。
こちらも溶接跡や再塗装跡、シーキング剤などで判断します。
簡単な説明なので、知らない方には難しいかもしれませんが、多くの車を見ていくうちに理解できてくると思います。
友人の車や知り合いの車などを何となく見てみて下さい。
左右で見比べていくのがコツです^^
自分の車をひとつひとつ確認してみるのも楽しいと思いますので、試してみて下さいね。
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