修理方法で修復歴車(修復歴あり)となるかどうかが決まる。
修復歴の有り無しは、車を買う時も売る時も価格に大きく関わって来る事項ですね。
そんな修復歴ですが、巷ではどうなったら修復歴ありとなるのか?はたまた無しなのかの境界線が分からないと思っている方が多くいると思われます。
そんな時に読んで欲しいのが、イズムが書いた
- 事故車や修復歴有り無しの判断基準
- 私の車って修復歴車!?事故車との違いや修復ありなしの境界線
- その車ほんとに修復歴車?事故歴があっても修復歴とは限らない事実
- ちょっとぶつけただけの事故でも事故車扱いになるのか
ですが、これらを読んでいただければ理解出来ると思います。
修復歴ありなしの違いは骨格の修正または交換
簡単に修復歴ありと無しの違いを簡単に言ってしまうと、車輌の骨格となるフレームを修正または交換したことがあるのかないのかです。
具体的に言うと、
- サイドメンバー
- クロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
を修復したことがあるものに関しては修復歴車(修復歴あり)ということになります。
写真を見て修復歴ありかなしかを当ててみよう
こちらの車はイズムが今乗っている車です。先日奥さんがゴリゴリっとぶつけて来てくれたので撮っておいた写真になります^^;
リヤフェンダーからバンパーにかけてかなりの傷がありますが、これを修理(板金)したとすると修復歴ありになると思いますか?
答えはNoですね。
リヤフェンダーを板金で修理したとしても修復歴車(修復歴あり)とはなりません。
続いてこちら。こちらも同じく奥さんが昔ぶつけた傷です^^;どんだけぶつけてるんだよッと感じですよね。もう練習用になっている車です・・・
こちらはサイドシル、ロッカーパネルとも言われますね。
こちらを修理(板金)した場合は、修復歴ありとなると思いますか?
答えはNoですね。
サイドシル、ロッカーパネルを板金で修理したとしても修復歴車(修復歴あり)とはなりません。
では、先ほどのサイドシルと一緒に奥さんが見事にぶつけたフロントドア。思いっ切り凹んでいますね^^;
これをドアごと交換したとすると修復歴ありになると思いますか?
実は、これも答えはNoになります。
ドアや窓ガラスは、交換をしたとしてもフレーム(骨格)とは関係がないので修復歴車(修復歴あり)とはならないのです。
最後にこちら。フロントバンパーにキズがあるのが分かります。
こちらを修理(修正)した場合は、修復歴ありとなると思いますか?
答えはYesです。
フロントバンパーに傷があるだけに見えますが、実は最近の車は骨格であるインナーパネルがバンパーのすぐ裏にある事が多く、ガツッとぶつかりバンパーの凹みは戻ったもののインナーパネルが曲がってしまっている事って良くあるんです。
ですから、この車を修理する際には、インナーパネルの修理も必要となって来るので修復歴車(修復歴あり)となってしまいます。
修理方法で修復歴ありとなるか無しとなるかが変わることもある
こことても重要なので良く覚えておいて下さい。
先ほど問題に出したこちらのリヤフェンダー
これを板金ではなく交換で修理した場合は、どうなるのか?
実は、修復歴車(修復歴あり)となってしまうんです^^;
そう、修理方法で修復歴車(修復歴あり)となってしまうのか、ならないのかが変わって来てしまうのです。
これ結構盲点だったりするんですが、これを知らないでディーラーに修理依頼すると交換と言われてしまう事もあるでしょう。
しかし、板金が得意な街の修理工場を探し修理依頼して板金で直してもらうことが出来れば修復歴車(修復歴あり)とはならないで済みます。
この差は大きく、交換してしまえば車の価値を自ら下げてしまう事になりますし、板金で終わらせれば車の価値をそこまで下げずに維持できるのです。
なお、サイドシルの場合、交換すると外板価値車(外板価値減点)となり、修復歴車とはならないものの評価は下落する事になります。
ただ、知り合いの車屋に確認をしたところ、サイドシルを板金で修理したとしてもオートオークションの検査員によっては外板価値車(外板価値減点)と判断されてしまう場合も中にはあるとのことでしたので、ここに書いてあることが絶対という訳ではありません。
あくまでも理論上はそうだということだけです。
オートオークションで検査をするの査定士も人間ですので、その判断基準は決まりがあるにしても、それをどう見るかは査定員によるということをお忘れなく^^;
なお、オートオークションの検査員は平等な立場で検査するので、良いのですが、消費者がこのような微妙な傷がある車輌を売ろうとした場合、一般的な買取店では大方修復歴車と判断されると思います。実際にイズムも左前のドアや中のサイドシルに傷が出来た後にオートバックスで査定を受けてみましたが、修復歴車という判断が下りました^^;
この時はオートバックスで売る気にはならなかったので特に反論はしませんでしたが、そういった時に「サイドシルを修復したとしても最悪ケースで外板価値車ですよね?」と言えるか言えないかで大きく査定額は変わって来るはずですので、どんな傷がどんな修復方法で修理すると修復歴車となってしまうのか、修復歴車とならないのかを事前に知っておくのはとても大切だと思います。
修復歴ありの車が全て悪ではない
ここまで修復歴に関してお話しをして来ましたが、修復歴車(修復歴あり)が全て悪い訳ではないと理解出来たと思います。
あくまでも修復歴の判断基準は、骨格であるフレームを修復しているかどうかというだけなので、小さな傷だったとしても修復歴車(修復歴あり)となり得ますし、逆に大きな傷があっても、たまたまフレーム修正をしないで済んだ車は修復歴車(修復歴あり)とはならないのです。
ですから、車は修復歴だけで判断できるものではないということ。
これらの事を理解出来ていれば、車を購入する時には修復歴車(修復歴あり)でも前述したフロントバンパーを修理しただけで修復歴車(修復歴あり)となってしまったような車であれば問題なく購入しても良いと判断することが出来ます。
修復歴車(修復歴あり)となっているので、安く買えてしまう為にむしろ買いだと思います。
修復歴車の購入に関しては、あえて修復歴車を購入するという考え方で詳しくお話ししていますのでご興味があればどうぞ。
逆に売る時にあなたの車がこれと同じような状態だった場合は、買取店からは「修復歴車(修復歴あり)になるので、かなり査定額は落ちる」と言われるでしょうが、「修復歴車とはなるが、軽微な傷ではあるので市場価値はそこまで落ちないはずだ。」と主張することも出来るでしょう。
イズムが伝えたかったこと
この記事で伝えたい事は、修復歴車(修復歴あり)は見た目では判断が出来ないということ、そして、修理方法によって修復歴車(修復歴あり)になるかどうかが別れるということです。
この2つを知識として身に付けておくだけで、あなたの資産は守られますよ^^
業者の言いなりにはならないようにしましょう。
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サイドシルのところ間違えてますよ
交換すると骨格部分に触れて溶接するので修復歴になります