人気は緩やかに下降気味なランサーエボリューション
三菱のランサーと言ってイメージするものはズバリ「ラリー」でしょう。
こんにちは~
若かりし頃、海岸の凸凹道をひた走りパリダカと騒いでいたイズムです^^
ランサーエボリューションの歴史
ランサーは、WRC世界ラリー選手権で初代モデルから歴代モデルが参戦して好成績を上げています。
ラリーのイメージは、初代ランサーGSRと2代目ランサーEXターボGSRが築き上げたもので、日産などは毎年ワークスで参戦していましたが、三菱の場合は3年ほどのスポット参戦が多く、毎年ワークスでWRCに参戦するようになったのは80年代末のギャランVR-4の頃からです。
ギャランVR-4でWRCに優勝するなど好成績を残しましたが、90年代初頭にはギャランVR-4での開発の余地がなくなったところで、ギャランよりも一回り小さなボディーのランサーにギャランの足回りとエンジンを積んだスーパーウエポンの構想がうまれ、それが実現され販売されたのが1992年発売の初代ランサーエボリューションになります。
以来、2007年発売のランサーevoⅩまで、WRC世界選手権に参戦して好成績を収めました。
WRCでもっとも活躍したのは、90年代で2000年代に入ると次第に成績は低迷して行き途中活動休止してしまうこともありましたが、三菱ワークスとしては2005年まで活動しています。
その後、残念ながらワークス活動は休止していますが、プライベーター向けにはサービスを続けていました。
ランエボ第一世代(evoⅠ~evoⅢ)
ランサーevoⅠは、当初シリーズ化される予定がなかったため、ただ単にランサーエボリューションと呼ばれています。
それまでWRC参戦車両であったギャランVR-4よりも150kg軽量化され、さらにギャランより移植された2000cc直4・DOHC(4G63)は、10馬力のパワーアップが図られ250PSの最高出力を得たのです。
ランサーevoⅠが思いの外好評だったことから、その改良版のevoⅡが翌年発売されました。
足回りや、エンジン関係の吸排気系の改善など細かなところが改良され、エンジン出力は260PSまで上げられました。
実践のWRC参加は、1994年からでevoⅡで念願だったランサーエボリューションでの初優勝を成し遂げています。
1995年には、改良版のevoⅢが発売されています。
空力特性の見直しが図られて、フロントバンパーは大型のエアダムが装備されリヤスポイラーもさらに大型化されました。
エンジン出力はさらにアップして270PS。
5ナンバーサイズのランエボのなかでは、熟成度が高い一台でとても人気がありましたね。
ランエボ第二世代(evoⅣ~evoⅥ)
1996年には、ベースモデルのランサーがモデルチェンジしたためシャーシ・ボディーは一新されrvoⅣが発売されました。
先代モデルに比べてかなりWRCマシン風なはでなエアロパーツをまとっています。
エンジン形式は同じながら、とうとうこの頃のメーカー自主規制の馬力上限の280PSに達しています。
1998年には、トレッド幅が拡大されて3ナンバーの大型ボディーのevoⅤが発売。
WRCでは、メーカータイトルであるマニファクチャラーズタイトル、ランサーevoをドライブしたトミーマキネンにはドライバーズタイトルなどもっともWRCで活躍した年でした。
1999年には、evoⅤの各部がリファインされたevoⅥが登場。
トミーマキネンによる、3年連続ドライバーズタイトル獲得などで華々しく活躍しました。
次年度は、ランサーのニューモデルであるセディアベースのWRに移行するため市販車ベースのグループAでの参戦は最後となったのです。
トミーマキネンによる3年連続ドライバーズタイトルを記念したトミーマキネンエディティションは、絶大なる人気がありました。
ランエボ第三世代(evoⅦ~evoⅨ)
ランサーセディアベースとなったevoⅦの発売は2001年。
ベースとなった、ランサーセディアは2000ccのフルサイズであったため重量増による運動能力の低下が懸念されましたが、エンジン出力のトルクアップであまり問題にはなりませんでした。
歴代ランエボ初となるAT仕様のGT-Aがランアップ。
2003年には、evo8が発売。
MTミッションは5速から6速化されました。
2004年には、evo8.5の異名をとるevoⅧMRが発売。
2006年にはevoⅨが発売。
最終モデルのevoⅩが、ギャランベースに回帰しボディーが大柄となったため、ダートトライアルやラリーなどのモータースポーツのユーザーは続けてevoⅨを使い続ける人が多くいました。
シリーズ初となるワゴンスタイルのランエボワゴンは、2005年に発売されました。
ランエボ第四世代(evoⅩ)
連綿と続くランサーevoシリーズ最終モデルのevoⅩは、2007年の発売です。
ベース車両は、ギャランベースと先祖帰りしてしまいかなり大柄になりました。
マイナーチェンジ後のエンジン出力は歴代エボ初の280PS越えの300PSです。
搭載エンジンは、それまでの4G63の発展型・4B11。
搭載ミッションは、シリーズ初の6速DCTと6速MT。
日本で開催されたラリージャパン(2008年)などに参戦していました。
もちろん、ラリーなどのモータースポーツ参戦車両としてユーザーから愛され続けていますが、今年2014年evoⅩの販売は終了すると三菱から発表されました。
80年代から、WRCのトレンドであった4WD+ターボのスポーツモデルはevoⅩで終了するのです。
噂では、ランエボに変わってRVRに従来のevoエンジン+モーターのスポーツハイブリッドでのEVOモデルがでるのではないかと噂されていますが、残念ながらまだ詳細は分からないことが多いようです。
イギリスでは、台数限定の特別仕様車がとても高価値段であったのにも関わらずすぐに完売してしまいました。
もう、工場での生産は終了してしまいましたので今は在庫を販売している状況。
evoⅩの販売は来年末まで行われるようです。
ランサーエボリューションの人気と査定
人気が高いのは、最終モデルの現行車です。
ミニバンに押され気味で、人気が薄いセダンですが国産車では数少ないスポーツセダンの人気は高いです。
しかし、人気はゆっくりと落ちており、査定は約160~300万円程度となるでしょう。
2003年式のevoⅧの査定は、約120万円ほどでしょうか。
2000年以前のevoⅣは約30万円です。
ただ、10万キロ走行以上でも査定額が付くようです。
evoⅠ~evoⅢは、残念ながら年式や走行距離も多いため売却は不可能かもしれませんが、某買取専門店の店長に暴露インタビュー敢行!!でもあるように数万円にはなりますので。
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