中古車販売店の評価点偽装に付いての相談
イズムの読者から購入した中古車の評価点に付いてのトラブル相談がありましたので、共有したいと思います。
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差出人: 正義
題名: 販売店の評価点偽装につきまして
メッセージ内容:
はじめまして。
タイトル通りのトラブルに遭い色々調べておりましたところ、こちらのサイトにたどり着きました。
宜しくお願い致します。
さて、今年9月に同2月登録の中古車を、結構な金額で購入しました。
業者の『評価点は6点で申し分ない』という言葉を信用していたのですが、11月に入り現在の価値を知るべく査定をしたところ、右フェンダーの歪み(W1)があり、4.5点という評価をされました。
購入後2ヶ月あまり経過していますが、話が違うということで業者に連絡しましたが「知らない」の一点張りで、現状販売で購入してもらったのでなんともできないとのことでした。
これには納得できず知人に当該車両のオークション履歴を調べてもらったところ、4.5点で落札されていることが判明しましたので、 この結果をもって再度業者に連絡しましたが、『評価点など参考程度で点数は変わるもの。個人情報が漏れているならオークション会場にクレームを入れ、顧問弁護士に相談する』と半ば脅迫じみた回答でした。
正直、片手の金額で購入しており、評価点の違いによるリセール金額は大きく変わってきます。
何か良いお知恵がございましたら拝借したく存じます。
宜しくお願い致します。
追伸、知人の話から後にわかりましたが、評価点6点というのは、この業者が独自に出品票を作ってワンプラ?というオークションに出品していた時のものということでした。
~~~ここまで
評価点6の中古車を購入したにも関わらず、査定をしてみると4.5点だという事が発覚し、販売店に連絡を出したが取り合ってもらえないという相談内容です。
この相談内容が正しいとした場合は、敢えて評価点6で販売していたという事になるので、かなり悪質な行為と言えるでしょう。
以下がイズムからの返信です。
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正義さん
こんにちは。
イズムです。
今回は悪徳な業者に当たってしまい災難でしたね。
まだまだ、こういった悪質な手口で利益を取ろうとする業者が存在するという事を周知する必要性がある事を改めて感じさせられました。
相談内容ですが、評価6点の中古車を購入したが、実は4.5点だったので、その差額を請求したいという事で宜しいでしょうか?
そういった解釈でアドバイスをさせていただきますね。
ただ、あくまでも査定バカなりのアドバイスですので、最終的な行動をどう起こすかは正義さんが自己責任で判断していただきますようお願い致します。
まず、差額を請求したいのであれば、
- 評価点6で購入したという事実
- 評価点4.5でその業者が落札しているという事実
この2つのエビデンス(証拠)を得る必要があります。
評価点6で購入したという証拠は、購入した時に何かしらの書類等で6点であるというものが残っているか確認してみて下さい。
こういった業者は口頭だけで伝えている場合が多く、後々トラブルになった時に最終的には「そんな事は言っていない。」と言い逃れするはずです。
しかし、評価点6で購入したという事実を証明しなければならないのは正義さん側ですので、まずは探してみて下さいね。
ネット掲載や雑誌掲載されていた車輌でそちらに評価点6の事が掲載されていればそういったものでも良いと思います。
ただ、今のところ販売店側が評価点6で売ったと認識しているのであれば、裁判にならない限りは必要ないでしょう。
次に必要となるのが、評価点4.5でオートオークションにて落札されている、もしくは評価点4.5でオークションに出品されていたという事実を示すものです。
現在のオートオークションで見れる落札記録は、車体番号が掲載されていないので知り合いからの「落札されている事実」では不足していると思われます。
なぜかと言うと、知り合いの業者さんは恐らく、正義さんから聞いた車種や年式、走行距離諸々の情報から最も一致している車輌を見つけ出しているのだと思いますが、車体番号が伏せられている現在では、それが100%その車輌であるという証拠にはならないはずです。
では、どうすれば良いのかと言うと、販売店に自社落札記録を出してもらうしかありません。
ただ、正義さんからの情報を見る限りでは、素直にそれを出してくれるとは思えませんね^^;
言い方としては「こちらは評価点6で購入しているので、4.5点で落札している事を「知らない。」と言うのであればその証拠として、落札額等は伏せて良いので自社で落札した時の記録を出して下さい。」などと伝えてみるしかないでしょう。
先ほども言ったように、これを伝えたからと言ってその販売店が自社落札記録を出して来ない可能性の方が高いですね。
正直、これを出してもらわない限り手詰まり状態と言えるでしょう。
販売店が自社落札記録を出してくれず正義さんがどうしても納得が行かないというのであれば、弁護士を通してオークション会場に落札記録の開示請求をするという手もあります。
本気で戦いたいのであれば、販売店に一度これを伝えてみるのも良いでしょう。
例えば、「販売店さんが自社落札記録を出してくれないのであれば、こちらの弁護士を通してオートオークション会場に落札記録の開示請求をさせてもらいます。」など伝えてみて反応を待ってみるのもいいかも知れません。
もし、販売店が嘘を付いているのであれば、何かしらのアクションがあるはずです。
アクションが何もない場合は、本当に弁護士に相談して話を進めるか、粘り強く交渉を続けるかになります。
なお、相談内容で「個人情報が漏れているならオークション会場にクレームを入れ、顧問弁護士に相談する」と言われたとありますが、知り合いが見つけたオートオークションの落札記録は、前述したように車体番号が記載されていないものとなると思いますので、登録している業者であれば誰でも見る事が出来るものな為、個人情報云々の話しではないですね。
それがオートオークション会場の知り合いで普通では開示してはならないものを開示してもらっているのであれば別ですが・・・そういった可能性は低いかなと思い知り合いは業者という認識でここまでお話しさせてもらいました。
なお、正義さんが裁判にするかどうかは、評価点6から4.5点に下がった事によるリセール価格にいくら影響するかにもよると思います。
イズムの経験から言って、例えば、500万円の車輌であれば6点から4.5点に下がることで、恐らく30万円~50万円くらい下落すると思われますが、50万円を請求するだけの為に裁判を起こすのは費用と時間を考えた場合、微妙なのではないかとも思ってしまいます^^;
確かに少額訴訟などもありますが、販売店が争う姿勢であれば通常の裁判に持ち越されてしまいますので、簡単には終わらないはずです。
また、購入から2か月経っているので、右フェンダーの凹みに関しても販売店側は、「購入後に付けた傷ではないのか?」と主張して来る可能性は強いですね。
これは裁判にならなくても主張し得ることですので注意が必要でしょう。
以上がイズムの知識の中で出来るアドバイスになりますが、お役に立てる情報はあったでしょうか?
ある程度のエビデンスを示し、お互いに妥協点を見つけて行くというのが最も早い解決策にはなるとは思いますが、後は正義さんの納得度次第だと言えます。
最終的に正義さんの納得の行く良い形での解決が出来れば良いですね。
査定バカ
~~~ここまで
評価点6で購入したにも関わらず、4.5点で落札されているというエビデンスを用意すべきこと。
そして、それらの取得方法に付いても触れさせてもらいました。
後は、購入から発覚までに2か月という時間が経過している為、4.5点評価になる要因が後から出来た凹みではないかと主張される可能性などをお話しさせてもらいました。
販売店が確信犯だとした場合は、かなり厳しい戦いになる事は明白です。
ある意味こうなる事を想定して販売している訳ですから、証拠などもそれなりに残さないようにしているはずですからね。
良い解決策が見つける事が出来れば良いのですが、返信が来た場合は追記したいと思います。
正義さんからその後の対応及びお礼の返信が来たので追記させていただきます。
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査定バカ
管理人 様
お世話になります。
正義です。
この度は、親身になってご回答いただきありがとうございました。
今回の悪徳業者に管理人様の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものです。
さて、今回ご相談した車、人気のミニバンということもあり、3か月弱で6万円の損で逃げることができました。
4.5点ならそれ程悪い評価ではないので乗り続けるつもりでしたが、今回の査定から中古車売買の黒い闇を目の当たりにしたため売却を急ぎました。
小生が購入した業者が落札した時のオークション会場での評価点は4.5でしたが、その前の週の会場での評価点が3.5で流札していた車であることが判明したからです。
流れたその日に他会場に持ち込み、翌週データ更新される前に出品するというプロの仕業によるそうです。
年式が新しく走行距離も少ない上、評価も申し分ないということで購入しましたが、値段が相場より安いのには訳があるということを身にしみて痛感致しました。
また、ご相談させていただくこともあるかもしれませんが、その節はどうぞ宜しくお願いいたします。
末筆ながら、貴サイトの益々のご発展を祈念申し上げております。
~~~ここまで
その後、販売店には差額等は請求せずに売却を急いだことで少額の損害で済んだ旨をご報告いただけました。
なお、返信の内容からも中古車業界では自社の利益を優先するという業者が多いという事が分かりますね。
オートオークション会場へ出品し3.5点という評価が付き流札、その後データ更新される前に他のオートオークション会場へ出品しそこでは4.5点と評価され落札、このように落札された後は知らないと出品している業者は保身に走っているのが理解出来ます。
また、その車輌を落札した業者が、今回被害にあわれた正義さんの販売店だったわけです。
どの業者も身勝手で自社の利益さえ取れればそれで良いという考え方だという事ですね。
中古車業者の全てがこのような未熟な業者ではないはずですが、少なくとも現在もこういった業者が複数存在するという事を消費者である我々は理解しておかなければなりません。
いつ自分の身で同じような事が起きるか分かりませんからね。
今回のトラブル相談からは、今現在でも悪徳業者は存在し中古車業界には闇があり未成熟な業界であるという事が浮き彫りになりました。
なお、正義さんは6万円の損額で済んでいるため、ある意味納得が出来て販売店に対して差額を請求していません。ですので、販売店は悪徳な事をしながらお咎め無しという事です。悪徳な販売店はこれを見越して悪事を働いているので怖いんですよ。
今後私たちがトラブルに巻き込まれない為には、こういった事実があるということを少しでも多くの方に知ってもらうこと、そして、自分の身は自分で守る事が出来るようにある程度の知識を付けることが必須でしょう。
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