査定でプラス・マイナス評価されるポイント
さぁ、これから車を査定に出すぞ!という時は、車のどの部分がどのように評価されるのか、って気になりませんか?
- どこがどうなっていればプラスとなるの?
- ここがこんな風になっちゃっているとマイナスとなるの?
などと色んな疑問が出て来ますよね。
そこで、イズムが査定において査定士(営業マン)が見るポイントと、それがどう査定額に影響をしているのかという事を具体的に説明したいと思います。
あと、最後にはどんな知識を持っていれば高く売ることが出来るのかって話もしますので、お楽しみに!あっ、高く売る方法だけ見たいという方は、後半だけ読んでいただいても大丈夫ですよ^^
査定の基準となるのは業者間オートオークション
大前提として覚えておいて欲しいのが、査定額が導き出されるのは、あなたが今までその車にかけた金額(から算出されるの)ではなく、業者間で行われているオートオークションでの落札額であるという事です。
これは絶対的なものであり、あなたの車の買取額を決めるのもこのオートオークションですし、中古車販売店で販売されている車の価格も、基本的にはこのオートオークションから算出されています。
いわば中古車流通の中心的な存在になっているのが、業者間オートオークションという事なんですね。
このオートオークションは、全国に複数の企業が運営されていますが、有名なのがトヨタオークションや日産オークション、そしてUSS(Usedcar system solutionsの略です。)となるのですが、その中でも市場の3割以上を占めているのがUSSです。
ですから、ここの落札額が全国の市場相場を決めると言っても過言ではありません。
そして、USSの査定基準が買取りにおける基準となっているので、その基準を知ることで査定でどこを評価されるのかというのが見えて来ますよ。
USSの評価基準
評価点という点数が定めされており、買取店等もあなたの車を見ながら、何点評価になるかを予測しながら査定額を出して行くという事になりますが、実際にはそう単純ではありません。なぜなら、買取店はあなたから車を買い取る時に、実際の評価以下で買い取ることが出来れば、利益が増える訳ですよね。そうなるとなるべく安く買い取りたいと思っているという事が簡単に想像出来るはずです。
ですから、以下の評価基準は、あくまでも基準でしかなく、そのまま査定額に反映されるのかと言うと、そうではないという事も覚えておきましょう。なお、この基準に近い評価をさせることが出来れば高額査定という事になるので、査定をしてもらう上では、以下に正当に評価をしてもらえるのかという事が大切になるという訳です。その方法も後半でお話ししていきますね。
S点:1万キロ未満、ほとんど無傷、 無補修であるもの。初年度登録経過月数 12 か月まで
6点:3万キロ未満、ほとんど無傷、無補修で加修の必要 のないもの。エンジンおよび足回り関 係が良好であること、初年度登録経過月数36か月まで
5点:5万キロ未満、目立たない傷、凹はあるものの内外装ともほとんど加修の必要 のないもの、外装部品の交換のない もの。エンジンおよび足回り関 係が良好であること
4.5点:10万キロ未満、内外装とも軽微な補修をすることにより5点に準ずるもの
4点:15万キロ未満、目立つ傷、凹、錆、焦げ、破れが少々あり、加修が必要と思われ るもの
3.5点:大小の鈑金や加修を必要とする所が数か所あるもの多数の焦げ穴、破れ等があるもの
3点:全補修、交換、張り替えを必要とするもの
2点:商品価値の低いもの粗悪車等
1点:冠水歴車、消火剤散布歴車等
R・RA点:修復歴車
X点:極端な低年式車、レプリカ車、特殊車両等の評価の困難なもの
内装補助評価基準
Aランク:加修の必要がない、または必要性の低いもの、目立たない小さな破れ、軽い焦げ、または簡単に取れる汚れ等が全部で2~3か所までのもの
Bランク:軽微な加修を必要とするもの、・破れ、焦げ、擦れ、ビス穴が数か所あるもの・焦げ穴、ダッシュボードのウキがあるもの・簡単に取れる汚れがあるもの
Cランク:加修を必要とするもの、または不具合内容が商品価値を下げるもの・焦げ、焦げ穴、擦れ、破れ、目立つビス穴、ダッシュボードのウキ、ヒ ビ割れ等が多数あるもの・全体に汚れがあるもの
Dランク:大きな加修を必要とするもの・多数の焦げ穴、破れ等があるもの・ダッシュボードの大きく変形したもの・ひどい汚れがあるもの
Eランク:全体に大きな加修を必要とするもの・ダッシュボード等に目立つ大きなヒビ割れや加工跡があるもの・内装、シート等にひどい汚れ、破れまたはヘタリ等のあるもの・室内に強い異臭があるもの
この評価基準で分かることは、
- 外装に新車時と比べてどれくらい傷がついたのか
- 内装に新車時と比べてどれくらい傷が汚れがついたのか
- 走行距離がどれくらい増えているのか
- 故障等がないか
- 修復歴の有無
これらを基本的に見て評価しますよ~ということです。
査定額がマイナスになる評価ポイント
前述した評価基準から考えると、当然ですが、外装に大きな傷や凹み等があると大きなマイナスになるという事が分かりますね。
大きなマイナスとなる事を一覧にするとこんな感じです。
- 外装の大きな傷や凹み
- 内装の大きな汚れや破れ
- 内装の酷い臭い(動物臭など)
- 修復歴がある車(重い事故車含む)
- エンジンや足回り、ミッション、エアコンなどに大きな不具合
- エンジンオイルの酷い漏れ
- 安全装置の故障(エアバッグやABS)
- 電動機器の故障(パワステなど)
これらがある場合は、十万円以上~数十万円単位でのマイナス評価となることは間違いないでしょう。特に大きく評価を落としてしまうのが程度によるものの修復歴車やエンジンの不具合などですね。
では、軽微な数万円程度のマイナス評価となることは、どんなことなのかを見て行きますね。
- 外装の軽微な傷
- 内装の小さな汚れ
- 内装の軽い臭い
- 電動機器の故障(パワーウィンドウ、ワイパー、キーレスなど)
- 修繕済みの軽い事故車
- エンジンオイルの軽い漏れ
- ヘッドライトの玉切れ
職人が少し手を加えれば修復出来てしまうようなものであれば数万円のマイナスに留まります。間違ってもやってはいけない事は、査定前にこれらの小修繕をしてしまってはいけないという事です。修理費>査定評価マイナス額となることがほとんどですので、査定額が高くなるからと直前に直してしまうのは無駄でしかありません。
マイナスにもプラスにも評価されないこと
次にマイナス評価されると思われそうだけど、実はマイナス評価されないことや、逆にプラス評価されると思われそうだけどプラスには評価されないことなど、勘違いされている評価ポイントをお話ししますね。
- ブレーキパッド
- ETCの故障
- オーディオの故障
- ライト類の玉切れ
- タイヤの溝残り
- 社外オーディオ
- 社外アルミホイール
- 社外スピーカー
ブレーキパッドやライト類の玉切れなどは、数百円から数千円で交換出来るので、マイナスに評価されることはほとんどありません。ETCやオーディオ等の故障も基本的にはマイナスに評価されることは少ないでしょう。買取店や販売店は廃車にする車から使えそうなETCやオーディオなど電装品は取り外してネットオークションに出品したり、保管しておいたりするのでお店にはこれらの品は大量にあることが多いです。ですから、壊れていても簡単に新しいものを付けることが出来てしまうということ。
タイヤの溝も気にする方は多いかと思いますが、ほとんど査定士は気にしていません。
逆に社外品のオーディオやスピーカー、アルミホイールなどは、プラスに評価されることはあまりありません。相当良いブランドのグレードの高いものなら、もしかしたら数万円くらいつけてくれるかも知れませんが、その程度です。アルミホイールの場合は、逆に純正品がないとマイナスとされてしまう場合もありますので、注意が必要になります。社外エアロなども落ち着いたものなら良いですが、奇抜なエアロの場合はマイナスとなるでしょう。これらは趣味趣向が偏っていると万人受けしない為にオートオークションで落札され難くなってしまう可能性があるので、こういった判断をされてしまうということですね。
しかし、注意すべきことがあります。
前述もしましたが、買取店は安く買い取ってなんぼの世界なので、これらマイナスにならない評価もどうどうとマイナス評価として来ます。これらの知識がないと査定士から「こちらのライトが切れていますし、タイヤの溝もないですね・・・」だからマイナスだ、と言われても「そうですか。」としか言いようがないですよね。でも知っていれば「ここのライトは数百円ですよ?苦笑。タイヤの溝もマイナスに評価するするのは珍しいですね~」とでも言っておけば査定士はあなたが知識を持っている人間だと判断するでしょう。
これは一例でしかありませんが、買取店は常にあなたを騙そうとして来ますので、注意しておく必要がありますよ。
査定額がプラスになる評価ポイント
ここまで、ほぼマイナス評価についてしかお話ししていませんので、プラスの評価についてもお話しして行きましょう。
- ブラックやホワイトのボディカラー
- サンルーフ
- 電動スライドドア
- その他、人気メーカーオプション
- 安全装置(衝突軽減装置など)
- 自動運転機能
- レザーシート
ボディカラーで言えば、単純に黒と白は人気が高いので、それだけで10万円くらい高くなることもあります。また、メーカーオプションであるサンルーフや電動スライドドア(両ドアがベスト)などは人気があるのでプラスに評価されることは間違いありません。他にも今流行りの安全装備や自動運転機能があればなお評価は高くなるでしょう。ただ、そういった装備が付いた車って買う時も高いんですよね^^;だから、高い評価をされて当たり前って言ってしまえばそれまでなんですが・・・
ちなみに、レザーシートはお気持ち程度高くなるかな~くらいで見ておくのが良いかも知れません。
ただ、ここでも注意が必要なのが、買取店はこういったプラス評価のものも相場折り込み済みと判断して査定額を出して来るはずです。要はプラス評価しないということ。もちろん、言葉では良いですね~プラスですよ、とは言うと思いますが、実際には査定額に反映しないと言っても良いでしょう。
評価を査定額に反映させるには、どうすれば良いのかと言う事は、後ほどお話ししてみますね。
今さらどうにも出来ないことばかり
査定額の大半を占めるのは、8つの要素。
- 車種
- グレード
- 年式
- 走行距離
- 外装
- 内装
- 修復歴
- 故障
ここまで、読んでいただいて気が付いている方もいるかと思いますが、査定額を決める要素は固定されているので、あなたの車の買取額の最大値は決まっています。簡単に言ってしまうと今さらどうにも出来ないことばかりなんですよね^^;
どれも今から変えようと思っても変える事が出来ないものばかりが査定額の基礎となるので、どんなに頑張ってもそれは変える事は出来ません。
と、言う事は、買取店に対して行う交渉は何をしているのかと言うと、高く買いたくないと駄々をこねる買取店をなだめて相場通りの買取額にさせるという事です。
高額査定とは、名ばかりで相場通りに買い取ってもらえさえすれば俗に言う高額査定となるという訳ですね。
なぜなら、業者間オートオークションで市場相場が決まっているので、オートオークションで落札される額はほぼ決まっているので、そこから買取店の利益や運搬費、出品手数料などを差し引いた額が買取最大値となります。
これにいかに近づけられるかが、一般消費者にとって勝負となるんですね。
では、どうすればこの勝負に勝つことが出来るのか?
それを今からお話しして行きますね。
査定額を高くするには、評価ポイントを知るだけではダメ
あなたの車の査定額を高くするには、評価されるポイントを知るだけではダメだという事が分かりましたか?
評価されるポイントを知るだけでは、査定士に対して物申すことは出来ますが、直接査定額を高くする行為ではありません。
具体的に車の査定額を高くするには、
- 買取額最大値を知ること
- 買取店等を競合させること
これが早道です。
買取額の最大値とは、先ほども説明したように買取相場ではなく、買取店が買い取れる限界価格という意味です。
これを知るには、あなたの車の相場を調べる方法を読んでいただければ算出方法も分かると思いますので挑戦してみて下さいね。
買取額最大値が分かれば、それに近づけるように交渉するだけです。
車の売却で一番困るのが、いくらで売るのが良いのかが分からない、そもそもの基準がないので査定士から提示された査定額が安いものなのか高いものなのかが分からないというものですよね。
買取額最大値が分からない人は、査定士の言う事を信じるしかなかったり、言いくるめられてしまい、結果的に安く売ることになってしまうのです。
しかし、この買取額最大値が分かっていれば、提示された額が安いという事も明確に見えて来ますし、この買取店は良心的なんだな、悪意的だなという事も見えて来ますよ。
後は、買取店同士を競合させてやれば、基本的には勝手に査定額は吊り上がって行きますよね。
リアルな買取現場は、イズムのフィットを一括査定で売ってみました。を読んでいただければ理解出来ると思います。
1社だけ相手にしていたのでは、どれだけ頑張っても査定額は高くなりませんが、競合他社を入れる事で簡単に査定額は上がって行くものです。
上記の体験記事では、一括査定を使っていますが、今最もお勧め出来る方法は、買取額最大値よりも更に高く買い取ってもらえる可能性のあるユーカーパックです。
ユーカーパックは、オークション形式の一括査定のようなものですが、参加企業が多肢に渡り買取店の他にも中古車販売店も入っている為に、業者間オートオークションの落札額を超える買取額の提示もされる可能性があるというのが特徴となります。
一括査定よりも高いポテンシャルを持ったのがユーカーパックという事ですね。
なぜ、買取額最大値を超えることが出来るのかは、ユーカーパックで高額査定が出る可能性が高くなっている理由を読んでいただければ分かりますよ^^
車を高く売るなら
イズムが一括査定で愛車のアルファードを査定依頼してみると、最低査定額がカーチェンジA1の105万円、最高査定額はジーアフターの145万円でしたので、査定価格の差額は40万円にもなりました!
愛車を売却する際には、一括査定は避けては通れないですね^^
一括査定は業者からの電話がいっぱいなるので嫌!という方は、B to C中古車オークション(オークション形式の一括査定)のおまとめ査定がオススメです^^
連絡が来るのは1社のみなのに買取参加は7700社。
あなたの愛車を強化買取している業者を1社だけ選んで査定するならその場で相場がわかる!グーネット買取がお勧めです。
グー買取は、一括査定と併用することでいつの間にか安く買い取れてしまう業者同士の談合防止にも役立ちます。念には念をという方はどうぞ^^
もし、内容が少しでも気に入っていただけましたら、いいね!等お願い致します。
コメントありがとうございます