Hondaの延長保証マモルは付けるべき?徹底解析

自動車は1つの工業製品です。
世界で一番優れた製造技術を持つといわれている日本においても、工場で流れ作業で作られている自動車は時々製造上のミスや設計上のミスをすることがあります。
それが命にかかわるものであったり、大多数の同じモデルで出るようなものであった場合はリコールやサービスキャンペーンということで無償修理が行われるわけですが、そこまで多くのものに出るのではなく、命にもかかわらない部分にトラブルや故障が出た場合は、保証というもので無償修理する形をとっています。

これは1つに初期不良をカバーするためのものとされているため、いろいろな制限付きで保証する形をとっているようです。

 

各自動車メーカーの保証

自動車メーカーから付与される保証は一般的に「新車保証」などと呼ばれているもので、新車購入日から何年といった形と補修場所に限定をした形で付けられます。

国産自動車メーカーで見てみるとどの自動車メーカーも新車保証は用意されており、どの自動車メーカーも同じような保証体制を持ちます。

保証体制としては一般保証と特別保証、そしてボディの錆保証といったものが多く、それぞれに保証内容の設定や保証期間が決められているようです。
ただ面白いことに、こういった保証制度というものは法律で設定しなければならないということにはなっていないのに保証内容や保証期間がほぼ同じとなっています。
特に保証期間はどの自動車メーカーもそろえているかのように、一般保証は3年までか走行距離が60000キロに達するまで、特別保証は5年か走行距離が10万キロに達するまでといった形で設定されているようです。

これらのいわゆる基本となる保証制度の他に、その保証制度を延長する制度、あるいはまったく別のかたちで保証制度内容や期間を変更するものが用意されています。
各社共通なのが、3年・60000キロで終わる一般保証を特別保証に設定されている5年・10万キロという保証期間に合わせて2年分延長するものが一つ、それから一般保証と特別保証の2つの補償内容を持つ形で、5年目以降から7年目、要するにさらに2年間、保証期間の伸ばすものが用意されているようです。

特別なものとして、三菱では有償点検を受けることを条件に、10年・10万キロまでの特別保証を延長するという保証制度を用意しており、乗用車の保障制度の中で保証期間が一番長いものとなっています。

 

一般保証と特別保証とは

いわゆる新車保証は一般保証と特別保証というものに分類して扱われています。

 

保証内容

一般保証は、いわゆる電子部品の初期不良を想定した保障内容が与えられており、エアコン系統、AV機器、メーカーオプションかディーラーオプションのカーナビゲーションシステム、インパネの計器、時計、パワーウィンドウ、電動式サンルーフ、パワードアロック、電動式スライドドア機構、電動可倒式電動調整機能付ドアミラー、スマートキーシステムなどが対応部位となっているようです。

電装品は作りが複雑で、部品それぞれに個体差が出やすいので初期トラブルが出やすいものですし、この部分に故障が出た場合ではディーラーでは修理ではなく、交換で対応するため、修理費用が掛かりやすいことから保証制度に組み入れ、初期不良に対する世間の風当たりを弱めようという魂胆が見えます。

一方、もう一つの保証制度が特別保証です。
特別保証は一般保証に更にといった形で付けられるもので、主に自動車としての主要部品に関わる部分のトラブルに対応しています。

エンジン周りやトランスミッション、ステアリング機構、ECUや各センサーなどの電子制御部品、ブレーキ構造、低燃費構造、ドライブトレーン、サスペンション構造、シートベルト、エアバッグ、先進安全装備などがこの保障制度に含まれます。

内容的には「これくらいの年月、走行距離で壊れるはずはないだろう」といった部分を無償で直してくれるというように考えるとわかりやすいかもしれません。

この2つの保証は互いに別の次元で考えられるものですので、たとえば4年目で一般保証は切れていますが、それよりも高レベルの故障を保証してくれる特別保証の効果があるとしても、一般保証で保証される部分は有償にて修理することになります。
下位互換ではないということです。

 

保証期間

保証期間は、どの自動車メーカーも声をそろえたかのように、一般保証は3年か60000キロまで、特別保証は5年か10万キロまでということになっています。

どちらも3年目の車検、5年目の車検というものをうまく利用して、その期間までの保証制度としています。
だいたいどの方も5年目の車検時に乗り換えを考えるということもありますし、5年ぐらいで新しいモデルを発売するということを考えると特別保証だけですが最長で5年ないし10万キロという期間設定は妥当なものといえるでしょう。
営業マンとしても、保証が切れる事を武器に買い替えを押すことが出来ますしね^ ^

ただし前述した様に、5年目以降から7年目までさらに2年間、保証期間の伸ばすものが用意されていますので、5年目以降も乗り続けるという方は検討する価値はあるかと思います。
そこで、Hondaを例に延長保証についてもお話しをしておきますね。

 

Hondaの延長保証マモルのコースの違い

ホンダにも新車保証として一般保証と特別保証が設定されていますが、通例どおりに一般保証は3年か60000キロ、特別保証は5年か10万キロまでということになります。
乗用車で一般的な使い方をしている人であれば、おそらく走行距離よりも年数の方が先に来るので、距離による制限は受けないかと思いますが、イズムのように年間で何万キロも乗る人間や車を仕事に使っている方ですと走行距離によって意外と早い段階で保証が切れてしまうことがあります。
それから突然の故障に対応できるだけのお金がないといった方の場合も保証期間が切れてしまうことが不安となることもあるでしょう。

そういった時のために保証の延長制度というものがどの自動車メーカーにも用意されていますが、ホンダではその保証の延長制度のことを「マモル」という商品名で販売しています。

延長保証マモルに3つのコースが用意されており、それぞれ加入タイミングと年数によってコースわけがされているようです。

 

新車コース

新車コースはその名の通り、新車購入時と新車登録時から1か月以内に加入することができるコースです。
延長保証では基本となる部分で、3年で終わる一般保証を特別保証と同じように5年に延ばすといった内容ですが、ただ、これは単に一般保証を伸ばすということだけでなく、もし仮に特別保証が走行距離の関係で5年以内に終わってしまった時でもその特別保証も5年まで伸ばすことができるということになっています。
もちろん一般保証が同様に走行距離によって3年未満で終わってしまったとしても5年まできっちりと保証を受けることができます。

保証内容も一般保証と特別保証の内容を両方受けることができ、1回の修理費用も60万円まで保証され、回数制限もなく、5年間しっかり保証されることになるのです。
費用は軽自動車が11000円、1.5リッターまでのコンパクトカーが13000円、1.5リッターから2リッターまでが18000円、2リッターオーバーが22000円となります。

 

車検コース

車検コースは言うなれば、保証延長の利便性に途中で気が付いた方が加入するコースです。
新車コースでは、新車購入時か新車登録から1か月以内でないと申し込むことができません。
そうなると、例えば1か月点検でとか、何か不具合を感じて修理に持ち込んだ時など修理に費用が掛かりました。
その時は新車保証ですべて無償で修理できたのですが、しかしこの先、長い間乗り続けていく間で、3年が過ぎた時に何かあったらどうしようなどと思い、急に保証制度のありがたみを感じたのはいいが、既に購入から1か月以上経ってしまっているので新車コースを使うことができなくなってしまった!
こういった方のために新車購入からだいぶ経っても保証制度の延長をすることができるようにしたのがこの車検コースです。

しかし、いつでも加入することができるということではなく、コース名が示すように車検時期にしか加入することができないのです。
それに車検といってもいつの車検でもいいということではなく、初めての継続車検となる3年目の車検、その時期の6か月前から車検時期までというわずか半年間しか加入することができません。
新車登録から2年6か月から3年目の車検までの間、これは加入可能時期です。

保証期間は新車コースに準ずるもので、一般保証は5年まで延長、特別保証は早期に切れてしまう走行距離に達したとしても、走行距離に関係なく5年まで特別保証を受けることができるようになります。
保証内容も新車コースと同様で、一般保証と特別保証をフルで受けることができますし、1回の修理費用は60万円まで、回数は無制限で保証を受けることができます。

費用は軽自動車が13000円、1.5リッターまでのコンパクトカーが15000円、1.5リッターから2リッターまでが20000円、2リッターオーバーが24000円と新車コースよりわずかに高くなるようです。

 

継続コース

継続コースは上記の新車コースや車検コースとはちょっと性質が違うものです。
新車コースや車検コースは5年という保証期間が長い特別保証にあわせた形で期間を延長するコースでしたが、この継続コースは、更に一般保証、特別保証という内容に関係なく、両方の保証期間を2年間延ばすことができるというものです。
加入条件として、新車コース、車検コースに加入していた車でそれを満了したものだけが加入できるようになっているので、事実上は7年まで新車保証を受けることができるようにするものということになります。

あくまでも新車コース、車検コースの継続延長という意味合いがありますので、5年目になったからといって全ての方が申し込める訳ではなく、新車または車検コースに加入しなかった方は申し込むことができません。
それから加入条件の一つとして申込時点で走行距離が10万キロをオーバーしている車は加入できないことになっています。
確かに10万キロオーバーとなるとあちこちいろいろな故障が起きてもおかしくない距離ですので、それを全て保証で賄うというのもなかなか厳しいものがあります。
こればかりは現実的に仕方がないことでしょう。

加入するタイミングは新車コース、継続コースが終了する5年目となる期日から半年前にもどった4年と6か月から5年目までということになります。
保証内容はそれまで受けてきた一般保証や特別保証とほぼ同じもので、修理費用の上限が60万円まで、回数無制限というもの全く同じですが一部、カーナビゲーションシステムの保証は、メーカーオプション品だけとわずかに制限されるようです。

費用は軽自動車が31000円、1.5リッターまでのコンパクトカーが38000円、1.5リッターから2リッターまでが51000円、2リッターオーバーが56000円となかなかのお値段となります。

 

7年以上乗り続けるなら加入すべき理由

自動車は単なる機械ですから月日と共に壊れていきます。
年に数万キロ乗って、4回の車検を受けても1度も故障を起こさず、修理に出したこともないという車も稀にありますが、通常は5年も7年も乗り続ければどこかしらに大きな故障を起こすものです。

エンジンオイル漏れや冷却水漏れ、エアコンコンプレッサーが焼き付いてエアコンが効かないとか、カーナビから音が出なくなったとか、いろいろ故障するわけです。

故障すれば当然ですが修理費用が掛かることになり、保証の延長をしていなかったら相当なお金がかかってしまいます。
面白いもので車というのは保証期間が切れるととたんにあちこちおかしくなることが多いので、実費修理に相当なお金がかかってしまいます。
保証の延長をしていれば、その間かかった修理費用のすべてとまではいきませんが保証内容に合致した部分の修理費用はすべて無料になりますので、保証期間延長コースなどに加入しておくべきかと思う次第です。

 

ただ、三菱以外のどの自動車メーカーも最長で7年目までしか延長してくれません。
それならば壊れる可能性が比較的低い7年目まで保証を延長する必要はないかと思われますが、たとえ7年目まで一切故障をせず、1円も修理費用を払っていなかったとしても、7年目以降に備えて加入するという考え方もあります。
それはディーラーでの扱いに違いがでるからです。

保証期間中に故障を起こしてそれが保証対象であったとしたら無償で修理することになりますが、その状態は自動車メーカー側にとっては痛手です。
最初は仕方がないとしても、同じような痛手を負わないようにディーラー側にきちんと整備して2度と保証修理に出されないようにしてくれ・・・といったような暗黙の指示を出します。
そうするとディーラーもこの車こそきちんとしておこうということですべてを完璧に仕上げようとするわけです。
もちろんすべての修理を完璧にするのが仕事ですので他は手を抜くということではありませんが、そういったちょっとした心遣いで仕上がりが違ったりするのも嘘ではありません。

その結果、7年目に至る前までで常に車体が完璧な状態になっているので、そこでたとえ7年目を超え、走行距離も相当走ったとしても壊れにくくなるということになるのです。

将来を見据えて、年式が若いうちにきちんとメンテナンスしておく、そういった考え方で保証の延長をするのはかなり有効です。

 

WinWinの関係にあるユーザーと企業

何でもそうですが、保証制度というものは何やらユーザー側だけにメリットがあって、企業側、自動車でいえば自動車メーカーやディーラー側からすれば、厄介なことでしかないように思えます。

しかし、実際にはそうではなく、企業側にしてもメリットがたくさんあるのです。

ユーザー側からすれば、修理費用が掛からないというのが最大のメリットで、もし何かあったとしても無料で直してくれるのですからこれほどうれしいことはありません。
それになにも好きこのんで壊すわけではありませんが、壊れたとしてもお金がかからないということだけで安心感を得られるわけです。

一方、自動車メーカー側からしてもデメリットばかりではありません。
まず、ある程度の現金を回収しておくことができることです。
これはどの車にも無償で付いてくる新車保証は関係ありませんが、保証制度の延長を行うと現金が入ってきます。
その現金は後々保証修理を行う時のためにプールしておくわけですが、お金を払って保証制度の延長をしたからといってすべての方が保証制度の延長のために払った金額以上の修理を行うわけではないのです。

 

イズムのように保証制度の延長をしても1度も修理に出したこともなく、保証期間を終えてしまうという方も少なくないわけです。
まるで自動車保険のようですが、トータルで見るとどの自動車メーカーにおいても保証延長のために料金より保証修理を行って自動車メーカーが自腹を切った形になる金額の方が少なくなります。(生命保険などと同じ理屈)
要するに金銭的にメリットがあるということです。

それからディーラーにとってもメリットはあります。
たとえば保証を使った修理をしに来たとします。
その際に仮にエアコンの風が出ないからといってブロアモーターを交換したとしても、そのブロアモーター交換は保証修理になりますので、ディーラーにも一切お金が入ってきません。
しかし、その時にエアコンフィルターを同時に交換したり、全く違う部分であるエンジンオイルの交換などを同時に行えば、それが利益になるわけです。

要するに保険修理というものを客寄せパンダとして使うことができるということになります。

売る側と買う側、両方にそれなりのメリットがあるのが保証制度の延長というものなのです。

 

各自動車メーカーの延長保証

保障制度の延長はどの国産自動車メーカーでも行っています。
以下に記載する内容は、2017年5月時点のものです。

日産

5年目まで保証延長・・・グッドプラスI
6年目から7年目までの保証延長・・・グッドプラスII

 

三菱

5年目まで保証延長・・・つく2保証I
6年目から7年目までの保証延長・・・つく2保証II
10年10万キロまで特別保証延長・・・最長10年10万km特別保証延長

 

マツダ

5年目まで保証延長・・・マツダ延長保証5年プラン
6年目から7年目までの保証延長・・・マツダ延長保証7年プラン

 

ホンダ

5年目まで保証延長・・・延長保証マモル 新車コース・車検コース
6年目から7年目までの保証延長・・・延長保証マモル 継続コース

 

スバル

5年目まで保証延長・・・保証延長プラン 初回車検コース
6年目から7年目までの保証延長・・・保証延長プラン 2回目車検コース

 

トヨタ

5年目まで保証延長・・・保証がつくしプラン新車コース
6年目から7年目までの保証延長・・・保証がつくしプラン車検コース

 

スズキ

5年目まで保証延長・・・保証がのびた 新車購入時コース保証S・車検時コース保証I
6年目から7年目までの保証延長・・・保証がのびた 車検時コース保証II

 

ダイハツ

5年目まで保証延長・・・延長保証プラン 新車コース・初回車検コース
6年目から7年目までの保証延長・・・延長保証プラン 2回目車検コース

細かく見ると保証対象となる場所や加入条件、保証内容などに違いはありますが、基本はどこでも同じようなものとなります。

 

延長保証は保険と同じ様な役目がありますので、イズムは可能な限り加入しておくことをお勧めします。

 

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