下取りに出すべき車とタイミング

下取りは、買取りに比べて査定額が安くなると聞くが下取りに出した方が良い車や下取りに出した方が良いケースってあるの?という疑問を持ったことはありませんか。

実はこの答えはとても明確です。

基本的に下取りに出すと買取りよりも査定額は低くなるが、買取店で値段が付かなかった車や査定額が極端に低い(10万円以下の)車に関しては、下取りに出した方が価値は高く評価される場合がある。

これが全てでして、買取店やその他で価値が低いよと判断された車は、下取りに出した方が良いという事になります。ただ、単純に下取りに出せば高く評価されるのかと言うと、そういう訳でもないので、この記事で下取に出す時にすべきことや何故そうすべきなのかを具体的に、そして明確に説明して行きますね。

 

ちなみに、価値が高い車の場合は下取りに出さない方が良いのか?というとこれも絶対そうとは言い切れない部分もあるんですよ。

その理由は、某ディーラー営業マンに聞いてみた。買取相場を超える下取額を引き出す条件を読んでもらえれば理解出来ると思うので、タイミングがあい挑戦してみたいという方は頑張ってみて下さいね。

 

なお、この記事は買取専門店で査定額が0円の場合、下取に出すとどうなるのでしょう?という2013年にイズムが書いた記事を現代版に書き換えたものになり、加筆修正など全て新たなものとなっているので、上記記事を読んだことがある方でも楽しめる構成です。

下取りと買取りの違いが分からないという方は、下取りと買取りの違い。車の売り方が具体的にどう違うのかを徹底解説!を読んでいただければ全て理解出来ると思いますので、まずは上記記事を読んでから、この記事を読み進めていただければと思います。

下取りに出すべき車とタイミング

 

下取車は、値引き交渉の武器として使えるが出すタイミングが重要

冒頭でもお話ししたように買取りに比べて下取りは査定額が安くなりますが、価値の低い車の場合は、その逆があり得るのです。

しかし、先ほど「単純に下取りに出せば高く評価されるのかと言うと、そういう訳でもない」とイズムは言いましたね。

その部分を具体的にお話しして行きましょう。

 

答えから言ってしまうと下取車をディーラーに出す前に、全ての値引き交渉を終わらせておくということが大切になります。

 

これからお話しする内容は、あなたの車が買取店で0円評価または廃車引き取りとなってしまったという事を前提にお話しして行きますね。

あなたがディーラーで新車の検討をしているとします。

価格(総額)は、380万円。

何度かディーラーへ足を運び交渉を進めて行き、最終的に値引き40万円を勝ち取り340万円まで価格(総額)を下げることに成功しました。

この最終価格にあなたが納得が行った時点で下取車があるという事を伝えましょう。

 

恐らく、値引き交渉に入る前、第一段階の見積りを出す時点でディーラーから「下取車はありますか?」という質問をされると思いますが、ここは明確に「下取車はありません。」と答えるようにしましょう。「あれ?あちらの乗って来た車はどうされるんですか?」と聞かれた場合には、「親戚(友人)に譲る予定なんですよね。」とでも答えておきましょう。

ちなみに、この時点で「買取店に売る予定」などとは言わない方が良いですね。後々にディーラーへ下取りに出そうとする時に買取店で価値無しと言われたから、下取りに切り替えたなという事がバレバレになってしまい、足元をすくわれる可能性があります。

 

さて、価格(総額)が340万円まで下げることに成功しました。

最終的に決断する旨を伝えてディーラーへ向かいましょう。

そして、その場でこう伝えましょう。「実は今まで乗っていた車を親戚(友人)に譲る予定だったが、急遽親戚が違う車を買ってしまい予定がなくなってしまった。元々10万円で譲る約束をしていので、この車を下取りとして10万円で下取ってくれるなら、この場で契約をする。」と。

 

恐らくディーラーとしては、値引き交渉後なのでかなりの難色を示すでしょう。

ただ、ディーラーは値引き交渉後でも多少の値引き余地は必ず残しているはずです。

この場で契約を貰えるというチャンスを逃すまいと何かしらのアクションをおこして来るでしょう。

 

その結果、10万円で下取りしてくれなくても、数万円で下取査定を出すことは間違いありません。

この時点で買取店が査定額0円に対して、ディーラーでの下取査定額数万円が決定しました。

これが買取りよりも下取りに出した方が良いケースになります。

 

下取車を出すタイミングを間違えると値引きを査定額で調整されてしまう

中には前述した説明で「何で下取車があると最初から言ってはダメなんだ。」と思った方もいるのではないでしょうか?

これにはとても深い意味があるので、何故、値引き交渉後に下取車があるという事を伝えなければならないのかを解説して行きますね。

 

前述した内容と同じように買取店で0円評価または廃車引き取りとなってしまったという事を前提にお話しして行きましょう。

ディーラーで検討している新車の価格(総額)は、380万円。

見積りを出す段階で「ディーラーから下取車はありますか?」と聞かれたので、「はい。あります。」と答えました。

 

最初から下取車がある場合は、見積額の中に査定をした下取車の額も入って来ることになります。

見積りを出して来た時に恐らくディーラーからは「下取車ですが、かなり古い車輌になるので本当は評価は0円なのですが、値引きが中々難しい車種なので特別に10万円で下取らせていただきます。」などと言われる事になるでしょう。

多くのユーザーは、価値がない車に10万円も価値が付いたと喜びますよね。

 

そして、値引き交渉に入って行きますが、ディーラーとしては下取車分も含めた額を値引きと考えるので、最終的に値引き30万円で価格(総額)は、340万円という結果になる可能性が高いでしょう。

ここであなたは既に下取車を出してしまっているので、更に値引きの武器となるカードがありません。

 

これは本当にあること。ある意味ディーラーの営業手法なのです。

ディーラーとしては、ユーザー側の値引き交渉の武器となるものは、全て最初に出してしまって欲しいというのが本音です。

今回は下取車に焦点を当てていますが、ディーラーからは、第一段階の見積時に、「下取車はありますか?他社からの見積はありますか?ご希望額はありますか?他に検討している車種はありますか?」など、あなたから聞き出そうとして来るでしょう。

これに素直に答えてしまうと全ての交渉武器をさらけ出すことになってしまうので、基本的には「ない。」と答えるのが正解です。

その後、「他社でも見積りを出してもらったら、こんなに安くなった。やっぱり希望額は〇〇万円だね。この車種も気になりだした。下取車がある。」と交渉のカードとなる武器を徐々に出して行くことが重要なのです。

 

相手は営業のプロですので、そのプロと今から戦おうとしているのに、こちらの手の内を全て見せてしまうと、そりゃ負けますよ^^;

だから、下取車があると伝えるのは最後の最後だと言うこと。

 

買取店で無料引き取りまたは有料引き取りで廃車を勧められた方へ

買取店で0円査定が出てしまった場合は、下取りで価値を高めることは出来ますが、じゃあ新しい車を買わない人はどうなるのか?という一つの疑問が出て来ると思うので、最後に買取店から無料引き取りまたは有料引き取りと言われた場合にすべきことをお話ししますね。

 

まず、買取店から「この車だと価値は付かないので、廃車しかありません。無料(有料1万円)で引き取りますよ。」的なことを言われとしても、車の価値が0になることはありまえません。

なぜなら、不動車の処分方法【不動車でも売れる!?】でもお話ししているように、動かない車でも鉄くずとして1万円~3万円くらいの価値はありますし、自動車税・重量税・自賠責保険の還付などをすることが出来るので、それ以上の価値はあるのです。

 

買取店の中には、廃車にしますと無料で引き取り、廃車にせずに普通に転売していることもあるくらいです。

これを防ぐには、「廃車証明を出して下さいね。」と伝えれば大丈夫です^^「何故ですか?」と言われたら「不法投棄されても怖いので当然ですよ。」と答えてあげましょう。

廃車に付いては、買取不可車の場合の廃車手続きや手数料でも詳しくお話ししていますので、参考にしてみて下さい。

 

鉄くず業者も何だか怖いな、と思う方は、一括査定等を使って多くの買取店へ査定依頼をして、電話が来た業者にこう伝えましょう。「もう古い車なので鉄くずとしての価値しかないので1万円以上で買い取ってくれる買取店を探している。」と。

複数社あたれば1社くらいは「じゃあ、うちで11,000円で引き取りますよ。」という業者は現れますよ^^

 

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