中古車の購入時に伝えられた修復歴より酷い修復があった場合の対処法について
修復歴のある中古車を購入したが、言われていた修復歴よりも酷い修復歴車だったことが後々に分かったという読者からの相談がありましたので、共有したいと思います。
ここから~~~
差出人: りくパパ
題名: 修復歴のある中古車について
メッセージ内容:
はじめまして。
りくパパと申しましす。
突然の問い合わせで失礼しますが、相談したい事があります。
2018年5月にイベント会場でH21年走行6万キロのタントカスタムを購入しました。
「立体駐車場に擦ってルーフとリアフロアに修復歴が有る」との事で、車検代込みで約80万で購入しました。
恥ずかしい話、中古車は初めてで修復歴と言うのもあまり理解しておらず、ちょっと擦って直した程度と思っていましたが、納車後、車に詳しい知人が車を見て事故車と判断、その他にも補修箇所があると言われたのです。
販売店に問いただすと「オークションから仕入れた。書類に記載された補修箇所は2ヵ所しか無かった。うちではどうしようもないんですよ」と言い、そんなに修理している車とは思わなかったそうです。(嘘か本当かは不明)
納得が行かず、消費者センターや公正取引協議会に相談した結果「車両状態確認証明書」と「コンディションノート」で車の違いを証明したらどうか?と助言を貰い、とりあえず書類を用意しましたが、査定の方はセンターピラーの凹み、他の場所(ほぼ全面)にも修理跡、交換跡 、床下からガラスの破片等がでてきました。
何かこの車に乗り続けるのが不安ですが走行に支障はありません。(今のところ)
しかし自分の中では事故で修理だらけの車を買わされた感で納得が出来ません。
自分でいろいろ調べましたが、契約の解除は難しそうなので、せめて正しい査定の金額で購入し直す方法はないでしょうか?
瑕疵担保、不当利得、損害賠償等、検索中に色々な言葉が出て来ましたが当てはまる物はありませんか?
~~~ここまで
修復歴車だという事は購入時に伝えられていますので、事故車であるということに違いはないようですが、修復の度合いが伝えられていたものと実際のものと大きな差があったようですね。
これは単純に言うとオートオークションの検査員の見落としになりますが、オートオークションの責任(クレーム)は落札から1週間と決まっていることが多いので、販売店の見逃し(1週間以内に手元に来た車を確認しなかった、または確認しても見逃していた)であるということが分かります。
イズムの返信です。
ここから~~~
りくパパさん。
こんにちは~
イズムです^^
今回は大変な目にあわれているようですね。
査定バカなりのアドバイスをこれからしたいと思いますが、これはあくまでもイズムが今まで経験したことからの個人的な意見になりますので、参考程度に聞いていただければと思います。
今回の場合は、販売店からは修復歴車だということは伝えれて購入しているということですので、事故車だという事はりくパパさんにも販売店は伝えているということになります。
ただ、修復の度合いが大きく購入時の説明と食い違っているということですね。
この原因は、大きく2つあると思われます。
1つがオートオークションの検査員が修復箇所を見逃した。
もう1つが販売店が修復箇所を見逃した。または修復箇所の確認をしていなかった。
これらで何が分かるかと言うと、オートオークションから落札して仕入れているようですので、落札から1週間はクレーム期間として落札者(今回の場合は販売店)に与えれており、この期間内に必要に応じて落札者側で修復歴などに間違いがないか確認して問題があればクレームを入れることが出来るようになっているんです。
要はこれ(クレーム)をしなかった販売者がその後は責任を負うということ。
ですので、「オークションから仕入れた。書類に記載された補修箇所は2ヵ所しか無かった。うちではどうしようもないんですよ」というのは責任逃れの言葉でしかないんですね。
簡単に言うと、オートオークション会場へ何かしらの請求をすることも難しい。
りくパパさんとしては、販売店へ何かしらの請求をするしかないということです。
逆に言うと、オートオークションの責任なので販売店としては知らないっていうのは成立しないと思われます。
ここまでで、これらの話を単純に考えると「販売店が見逃した」と認識するのが妥当でしょう。
じゃあ、単純に販売店に何かしらの請求をすれば良いのかというと、これも難しいところで、そう単純な話しではないと思われます。
どういう事かと言うと、りくパパさんが販売店に対して「購入時に伝えられていた修復歴と実際の修復歴が違ったので、査定で出る差額分(例えば15万円)を支払ってくれ」と言ったところで、頭の良い販売店ならこう言って来る可能性があります。
「納車してから時間が経っているので、その修復は納車前のものなのか納車後のものなのか分からないので、納車前のものだという証拠を出してくれ」と。
そうなると証拠を出す義務を負うのはりくパパさんになります。
納車前の修復だと証明するには、修復の跡が新しいものか古いものなのかを専門家に見てもらい証明してもらう。
ただ、時期が明確に出来ないものでもあるので争点になって来ると思います。
もしくは、整備記録などに残っていれば、それが証拠になり得ますが残ってないから販売店も気がつかなかったのだと思いますので、記録されているっていう確率は低いかな^^;
後は、こういった修復跡の新旧や状況証拠くらいしかないというのが、りくパパさん側が不利な点でもあるという事を理解しておいて下さい。
ただ、このような状況になるのは、販売店が頭の良い方だった場合です。
ですので、最初の攻め方としては、販売店が「オートオークションが・・・」と言っているのであれば、「では、オートオークションの方と販売店と私(りくパパ)の三者で話し合いをしましょう。」と持ち掛けてみても良いと思います。
恐らく販売店としては、嫌がりますね。
なぜなら、オートオークション側には非がないということが、その場(三者間の話し合いの場)で明確になるからです。
そして、断って来るでしょう。
これで、ある程度こちらも知識があるという事を間接的に伝えられているので、後は「お互いに妥協案を出し合いましょう。」とお互いに擦り寄ることが重要です。
これが何故重要なのかと言うと、りくパパさんが経済的な尺度で勝ちを取りたいのであれば、購入費80万円のもので法的な手段に出たとしても弁護士費用やその他費用のことを考えると勝てたとしても割に合わない可能性が充分考えられます。
もちろん、100%勝訴なのであれば、それなりに経済的にも潤う可能性はありますが^^;
会社を休んだり、りくパパさんがストレスを抱えたりと考えると微妙なところでしょう。
ですから、プレッシャーをかけつつ、歩み寄る姿勢を見せつつ、お互いに妥協できるところで金銭的な解決を取ることが重要になります。
ちなみに、この問題は瑕疵担保責任が一番近いと思いますよ。
請求額としては、納車後に見つけた修復歴がある時とない時の差額が妥当でしょう。
ただ、最終的にその差額に収めたいのであれば、最初の請求額はその差額プラスαが良いですね。
そして、話し合いの中で、その差額に近い金額に着地出来ればりくパパさんの勝利です。
最後にアドバイスとしては、交渉する際は、感情的にならないこと。
感情的になり「訴えてやる。」など言ってしまうと相手も臨戦態勢になってしまいますからね。
あくまでも平和的に話し合いで決めるというのがお互いのためになるでしょう。
と、むちゃくちゃイズムの独り言のように話してしまいましたが、少しでも解決に近づくことが出来れば幸いです^^
査定バカ
~~~ここまで
今回の問題でどこに責任があるのか、どういった解決法があるのか、最終的にどう着地するのが最も良いのかなどをお話しさせてもらいました。
少しでもお役に立てれば良いのですが^^;
りくパパさんから返信が来ましたので、掲載しておきます。
ここから~~~
査定バカ様
~~~ここまで
りくパパさんは、精神的にも弱っていたようなので、少しでも力になれたようで良かったです^^
同じような問題を抱えている方は、お気軽にお問合せフォームからご相談下さいね。
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