【査定バカの実話 第4話】車金融VS査定バカ フィット奪還作戦!
先日、自動車取得税が廃止されて軽自動車税が上がると書きましたよね。
業界は大反発なので年末の税制改正で大きくモメそうですね。
また、フィットのハイブリッドについても書きましたが、大好評のようですね。
こんにちは~
自動車取得税とフィットで思い出した話があるイズムです^^
ということでイズムの実話シリーズ第4話目です^^
題して「車金融VS査定バカ フィット奪還作戦!」
車金融とは?
やさしい言い方をすれば車専門の質屋さん。
ダイレクトに申せば車で融資の金貸しさんですね^^
車金融と言っても二通りのやり方があって、一つは車を預かって融資する質屋のようなスタイルと車を買取った形にして乗ったままのリーススタイル。
前者は保管料名目の利息、後者はリース料名目の利息を取るわけですね。
当然、それぞれの料金は安いはずもなく、結構な金額で、利息と考えれば法外なわけです。
そんな車金融さんを安易な気持ちで利用してしまった人からの相談から始まったお話です。
あの日はいつもよりも暇で、遅くなった昼食を終えて店先で掃除をしていた時です。
掃除をしながら買取で査定に来ないかなと幹線道路を眺めていた時です。
店先より少し手前で1台の軽トラックが停車しました。
ちょっと出入りするのに邪魔だなと思いながら掃除をしていると
「査定バカさん、こんにちは」
と見覚えのある方が軽トラックから歩みよってきました。
笑顔が売りのイズムは
「こんにちは、ご無沙汰しております」
その方はイズムのお店と数台取引のある荒井(仮名)さんでした。
荒井さんは20代後半の若き社長で、数か月前にお会いした時は、仕事も大忙しのようで羽振りもよく、エネルギッシュな方でした。
そんな荒井さんが神妙な顔つきで近づいてきます。
「今、いいかな?」
と笑顔のない荒井さん
(ん?何か様子が違うな)
「ええ、いいですよ」
「どうかされましたか?」
「実は・・・」
話し辛そうな荒井さん
「ちょっと相談に乗ってほしいことがあって・・・」
相談が・・と言われると相談に乗りたがるのが査定バカ^^
「いいですよ、中で話しましょうか」
邪魔だな?と思った軽トラックは若手のスタッフに移動するように告げて、店の中で話を聞くことに。
荒井さんの聞くところによると。
3ヶ月前に車金融でお金を借りた。
車はフィットで、借りた金額は35万円、期間は3ヶ月。
保管料とい名の利息を月に5万円払った。
期間は3ヶ月なので35万円を返済と3ヶ月目の保管料を支払いして車を返してもらうか、車を諦めて終わりにするかを決めないといけない。
(車を諦めても保管料の5万円は支払わないといけない)
しかも、期限は今日まで。
そして金がない。
ただ、フィット自体はもっと高い値段で売れるはずなので35万円で手放すのはもったいない。
何かいい方法はないか?
とのこと。
荒井さん的には買取査定だともっと高くなるので買取前提で現金を何とかしたいのだろうと察知したイズムは
「わかりましたよ、荒井さん」
「任せてください」
別にイズムが現金を荒井さんに貸すわけでもなく、買取することと車金融にはイズムが荒井さんの代理として直接行くことを条件に話を進めることに。
ちなみに荒井さんのフィットの買取査定価格は55万~60万の予想、現物が荒井さんの話の通りであればの話。
荒井さんもイズムの条件に
「それでいい、何とか取り返してくれたら」
「本当に助かる」
と。
早速、荒井さんから車金融の連絡先を教えてもらって、査定バカ自ら電話することに。
荒井さんの代理であること、今からお金を返して車を引き取りに行くことを伝え、返済総額を聞くと。
「総額で45万円払ってくれたら車を返す」
(ん?35万と5万で40万では?)
と思いながらも、今から向かうので車と預けている書類等を用意しといて欲しいとだけ伝え出発することに。
店の金庫から45万を出し、封筒には40万円と5万円に分けて二つ用意。
10分程度で到着。
幹線沿いで角地には車が数台並べられていて一見中古車屋に見えなくもない、ただ、車は柵に囲まれていてよく見えない^^
事務所は並びの角地にあって、いかにもって感じのドア。
45万円の5万円が気になっていたので、車金融屋に言いくるめられないよう荒井さんと二人で入らずに、荒井さんは少し離れたところに待機して査定バカ一人で突撃。
威勢よく、コンコンコンと3回ノック。
「こんにちはー!先ほど電話したイズムですが」
とドアを開けると
「おう!いらっしゃい」
と机に足を上げてテレビを見ている身なりのいい人が・・・
さらにイズムの顔をじっと見ながら椅子に座り。
「そこ座り」
と指をさすので。
(げげっ!こわっ!)
と少しビビりながら
「荒井さんの件で電話したイズムです」
「お金を用意してきたので、車と書類を取りにきました」
「宜しくお願いします」
と少し笑顔で言ってから座ると。
「おう!ちょっと待ってな」
「おい!荒井さんの車回しとけ、それと書類持ってこい」
「あと、お茶だしたれ」
と以外にも普通の対応。
出された書類を確認するとなんと!
所有者が金融屋さんになっているではありませんか!
この野郎!と一瞬思いましたが理由を聞くとなんと。
すでに支払いが遅れていて、全額支払いの期限が今日だった。
遅れているので所有者を変更していたと。
ちなみに1ヶ月遅れているので35万+5万+5万で合計45万円とのこと。
危なぁ~、文句言ってたら自爆するとこやったわとホッと胸をなで下ろしつつも
2つに分けていた封筒から45万円を支払い、無事に取引終了。
外に待たせていた荒井さんの携帯に電話をして、無事に完了したことを伝えて店に戻ることに。
取り返したフィットの査定を済ませ、55万円で買取契約を完了。
荒井さんは
「本当に無理を言ってごめん」
「こんなこと頼めるのは査定バカさんしかいなかったから」
「ありがとう、ありがとう」
と言って去って行きました。
買取といっても、愛車を手放す理由は様々で、そこには人それぞれ色々な事情もあったりします。
事情を良いように考慮してくれる買取専門店だといいですが、中には足元を見るような買取専門店も存在するのも事実です。
良い店選びをしたいですね^^
そのためにもイズムのこのサイトを役立てて下さいね^^